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現場監理の達人 現場監理に役立つチェック項目を、工程ごとにご紹介

集合住宅編
第19回 屋根及びとい工事、金属工事

2016/06/28

合住宅建設における工事監理者の業務を主体とした「現場監理の達人 集合住宅編」では、全37回にわたり工種ごとの工事監理のポイントについて、専門用語の解説や事例写真を使いわかり易く解説しています。工種別のチェックリストもPDF 形式でダウンロードできますので、ぜひ業務に活用ください。

ここでの監理者の心構え

ンションの屋上はコンクリートスラブにアスファルト防水という設計が多く、付帯施設に折板屋根工事がある場合もありますが、屋根工事はほとんどありません。とい工事はドレン金物に雨水を集め、といで雨水を地上まで導き、下水などに流す排水設備です。監理者はドレン金物の納まり、排水勾配、排水経路などの確認が必要です。

金属工事は室内の壁や天井の下地工事が、木工事から軽量鉄骨(LGS)工事に置き替えられたので、建物の主要な工事になっています。監理者は吊ボルトの位置、開口の補強、溶接部の錆止めなど、下地の不具合が発生しないように監理します。

また、金属成形板、手すり、笠木、タラップなどの金属工事では、納まり、精度や出来栄え、必要な強度などの確認があります。子供が手すりを越えて墜落する事故の可能性もありますので、金属工事では使用者を想定し安全面の確認が重要になります。

工場の製作がともなう屋根工事、金属工事の監理フローの概要は、次のようになります。

屋根工事、金属工事の監理フロー
屋根工事、金属工事の監理フロー

1.屋根及びとい工事

① 屋根工事

屋根工事にはいくつか種類がありますが、次に折板葺屋根工事をご紹介します。折板葺屋根工事は鉄骨造の建物の屋根に使われることが多い工法です。

  • 1.タイトフレームの溶接
    タイトフレームの溶接
  • 鉄骨下地に折板材を受け止めるタイトフレームを溶接します。
  • 2.錆止め塗装
  • 溶接部分を錆止塗装
2.錆止め塗装 溶接部分を錆止塗装

溶接部分はそのままでは錆が発生するので、錆止めを塗ります。

  • 3.折板材の取付け
    3.折板材の取付け
  • 折板材の寸法検査
    折板材の寸法検査

規定の重ねしろをとりながら、折半材の山の部分で固定します。谷の部分に穴をあけると水が入り込みやすくなります。

② とい工事

ドレン金物へ雨水を集めて、といを経由して下水などに排水します。ドレン金物は、アスファルト防水用、塗布防水用など防水工法により種類があります。また、スラブを貫通して縦に流す方式と壁を貫通して横に流す方式があります。ドレン金物とコンクリートが一体になるように、ドレン金物は一般的にコンクリート打設時に打込みます。

  • アスファルト防水ドレン
    アスファルト防水ドレン

    ドレン金物の下部が取り付けられています。これにゴミよけのカバーを付けます。

  • 塗布防水ドレン
    塗布防水ドレン

    こちらのドレン金物はカバーが付いて完了しています。

  • マンションバルコニーのとい
    マンションバルコニーのとい
  • 縦型ドレンから建物側に横引きしています。といが美観上見苦しくないように、壁側に縦といを配管しています。

2.金属工事

① 軽量鉄骨(LGS)工事

軽量鉄骨(LGS)工事は躯体打設後、内部の壁と天井の下地を作成します。

  • LGS材の搬入
    LGS材の搬入

    LGSの材料が定尺材で搬入されます。

  • LGS材の加工
    LGS材の加工

    高速切断機でLGS材を切断し、寸法を加工します。

  • 壁のLGS
    壁のLGS

    間仕切りだけでなく、外壁側、隣家との界壁側もLGSで施工しています。

  • LGS材の加工
    壁のLGSの検査

    スタッド(縦の材料)のピッチを確認しています。

LGS天井工事の標準的な方法は、吊ボルトで野縁受けをハンガーで吊り、野縁受けに野縁を取付け、野縁にプラスターボードをビス止めします。野縁受けは「チャンネル」、野縁は「シングルバー」「ダブルバー」が使われます。写真の事例は、マンションのような天井内のフトコロが小さく、スパンが狭いところで「バー」の替わりに、強度が大きな「角スタッド」を使っています。これにより狭いスパンでは吊ボルトが不要になります。

  • 天井のLGS
    天井のLGS

    角スタッドを使うことで、スパンが短いところは吊ボルトを不要にしています。角スタッドブリッジ工法といいます。

  • 天井のLGSの検査
    天井のLGSの検査

    角スタッドのピッチを確認しています。プラスターボードの割付に合わせて、303ピッチになっています。

② 手すり工事

手すりの取り付けは、躯体に手すりの柱脚の部分の穴をあけておき、柱脚を差し込んで固定する方法もありますが、次の工法は接着系注入方式アンカーを使った工法です。躯体にドリルで穴をあけ、接着剤で鉄の芯材を固定し、手すりの柱脚を固定する方法です。

  • 1.ドリルで躯体に削孔
    1.ドリルで躯体に削孔
  • 芯材を固定する接着剤
    芯材を固定する接着剤
  • 2.接着剤を注入
    2.接着剤を注入
  • 柱脚を留める固定金物(芯材)
    柱脚を留める固定金物(芯材)
  • 3.接着剤に芯材を差し込む
    3.接着剤に芯材を差し込む
  • 4.固定金物に手すり取付け
    4.固定金物に手すり取付け
  • 5.手すりの組立て
    5.手すりの組立て
  • 6.手すりのフレーム完成
    6.手すりのフレーム完成

「屋根及びとい工事、金属工事の確認」ができる
チェックリストをダウンロード

工事監理では、「工事と設計図書との照合及び確認」が求められていますが、具体的に何を確認するのかは明確ではありません。どのような確認項目があるのか、体系的に理解していただけるように、チェックリストをご提供します。

チェックリストは2つあります。1つは、工事監理ガイドラインの「確認項目及び確認方法の例示」です。もう1つは、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)を参考に作成した「工事監理チェックリスト」です。しっかりとした確認をするために、これらのチェックリストをご活用ください。

PDFファイルをご覧になるには、Adobe® Reader®がインストールされている必要があります。インストールされていない場合は左のアイコンからダウンロードが可能です。

原稿協力

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