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建設現場の安全管理とマネジメント 現場で事故を起こさないための現場管理とマネジメントを学ぶ

第4回
建設業の形だけにならない
安全管理について(4)
~安全施工サイクル活動の活性化

2014/03/26

はじめに

回は、「特定元方事業者の講じなければならない措置」の中の一部の安全活動の活性化について述べた。今回は「安全施工サイクル活動」の中から一部の活動の活性化について述べる。

1.安全施工サイクル活動

全施工サイクル活動は「毎日」「毎週」「毎月」「随時」行われる以下のものがある。その安全施工サイクル活動は、日常の流れ(サイクル)における実施事項を定型化し、何時、誰が、何をやるかを決め、確実に実施すること。また、「計画、実施、確認、改善」のPDCAを回すシステムまでを“意識して”日常の活動に定型化することが大切である。

毎日行われるもの
  • ① 朝礼安全ミーティング
  • ② KY(危険予知)活動
  • ③ 作業開始前点検
  • ④ 所長、安全当番等の巡視
  • ⑤ 安全工程打合せ
  • ⑥ 作業終了時の片付け及び確認
毎週行われるもの
  • ① 安全工程打合せ
  • ② 週間点検
  • ③ 一斉片付け
毎月行われるもの
  • ① 災害防止協議会
  • ② 定期点検・自主点検
  • ③ 安全衛生教育・災害事例教育
  • ④ 安全衛生大会
  • ⑤ 職長会
  • ⑥ 作業員管理表の確認
  • ⑦ ヒヤリハット運動
随時行うもの
  • ① 新規入場者教育
  • ② 持込み機械届け
  • ③ 作業手順書の確認及び教育
  • ④ 一声かけ運動
図1)安全施工サイクル図1)安全施工サイクル

2.各種安全活動の活性化について

KY活動の活性化

(1)KY活動の問題点

KY活動は、同じような作業が続くとマンネリ化してしまい“形だけの安全管理”になってしまいがちである。グループのリーダーがKY黒板を勝手に書いてしまったり、ひどい時には日付だけを書き換えている場合も見受けられる。この活動が本当に有効な安全活動だと感じていない人が多いと思われる。

最近、危険予知能力不足と思われる災害事例が散見される。今、危険予知能力を養う安全活動が求められている中で、KY活動が最も有効な安全運動と考えられる。

(2)KY活動の活性化策

KY活動を活性化し、有意義な安全運動とするためには、この活動を進めるリーダーの力にかかっている。KY活動には色々な進め方があるので、日々いろいろな進め方を工夫して、当日の作業について「作業員が自ら考えてもらえる(頭の中を動かす)」ように仕向けてマンネリ化を防ぐことが大切である。以下にその進め方の例を記す。

① 現場KY

最近多くの現場で行われるようになってきたが、室内でKY活動を行うのではなく、作業する現場を見ながら行うと意見が出やすくなる。

② 指名・予告KY

意見の出ない人を指名して、「今日一日何を使って何をするのか言ってください。そしてその作業を行っていく中で、どのような危険があってどのようにしたら良いか考えてください。」と進めて、それでも意見が出てこなかったら。「それでは今日一日作業を行う中でどのような危険があるか、そしてその危険を防ぐためにどのようにするかを考えながら仕事をして、明日意見を出してください」と言って次の日に発言してもらうと意見が出やすくなる。

③ 瞑想KY

最初の30秒間で「今日何を使用して何を行うのかを考えてください。」そして30秒経ったら次の30秒で「その作業中どのような危険があってどのようにするかを考えてください」と考えてもらってから、KY黒板を前にして通常のKY活動を行うと意見が出やすくなる。

④ 職種別KY

「今日は玉掛け作業を中心に考えて見ましょう」とか「バックホーの作業について考えて見ましょう」とか職種を絞って活動を進める。

⑤ ヒヤリハットKY

「最近、何かヒヤリハットは無かったですか? 意見が出たら、それは何が原因で、その危険を防ぐためにどのようにしたらいいですか」と言いながらKY活動を進める。

⑥ 災害事例KY

過去の同様作業で発生した災害事例を作業員に問いかけて、話してもらい、一緒に原因と対策を考える。

⑤ 不具合時KY

何か不具合が生じたり、行おうとしている作業が作業手順書と異なったりした場合は、KY黒板を使用しなくてもいいですから、作業を止めて、

・ 不具合を無くすため、どのようにしたら良いか
・ どのような危険があるか
・ その危険を防ぐためにどのようにしたら良いか
等をKY手法に則って全員でよく考えてから作業を再開する。

この運動は、リーダーが、作業員それぞれの頭の中を動かし、発言してもらえるように仕向けることが大切である。

(3)KY活動の記録

図2)KY黒板様式例図2)KY黒板様式例

最近、労働基準監督署から、「KY活動の記録は残せませんか」と言われることがある。

毎日消されるKY黒板では難しいが、A3用紙に記入すれば毎日の記録として残すことが出来る。その書式例を(資料2)に添付したので参考にしてほしい。ここに記されている「予想される危険」と「危険を防ぐための行動」が通常のKY活動表だが、その他に「予想する危険を防ぐために点検しなければならない項目」と「義務付けられている始業前点検項目」の記載欄も設けている。その他、その「点検を誰が行うのか」、そして、その点検が行われたかどうかを「リーダーが確認する欄」も設けている。図面が必要ならば裏面に記載するとよい。そしてこの用紙をビニールファイルにはさんで現場に掲示して、作業終了時に回収し、記録として残す。

4)KY活動における“重み付け(危険の評価)”についての私見

予想される危険に重み付けが行われる。これは施工計画段階や毎月の作業予定表等において危険の度合いを把握することは大切なことであるが、KY活動には馴染まないと感じている。この活動は作業員一人一人が発言してくれた災害防止対策を尊重し、小さな災害から大きな災害までを防止することが大切である。作業開始前の短時間で重み付けまでする必要は無い。出来るだけ単純化して、作業員が自分の意見として出した安全対策を尊重するとともに、他の人の意見も参考にして危険に目を向けてもらえるようにすることが大切である。

この安全運動を現場に出て実際にリーダーになって実践してみれば理解されるものと考えている。記載のKY活動表の例では、妥協案として「危険の評価」として単純に評価する欄を記載した。

これは一つの意見であり、それぞれ皆さん方で考えて、良いと思う方法で対応していただきたい。

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