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建設現場の安全管理とマネジメント 現場で事故を起こさないための現場管理とマネジメントを学ぶ

第6回
建設業の形だけにならない
安全管理について(6)
~ヒューマンエラーの防止

2014/05/28

はじめに

回は、「安全施工サイクル活動」の活性化について述べたが、ヒューマンエラーの防止について述べる。

ヒューマンエラーの防止

設業にとってヒューマンエラーの防止は永遠のテーマである。この連載の1回目の冒頭に記したように、他のオートメーション化された工場等では、フールプルーフ、フェールセーフ等の対策が容易だが、建設業は屋外での作業が多く、大自然の中や第三者も関係する都市でも作業が行われている。現場では天候にも左右され、また日々変化していく。ここに他産業と比較して安全対策が取りにくい現状がある。人の不注意から起こる事故を完全に防止することは難しいところがあるが、そのような事故を減らす努力は、管理者として常に心掛けていかなければならない。ヒューマンエラーについては多くの人が述べており、学問的解釈もあるが、ここでは現場作業の現実的な面から述べる。

1 大きな声で連携作業の確認

専門業者で常に同じ仲間での作業が続いたり、専門業者でなくても同じ作業が続いたりすると、仲間同士、声を出さず、あうんの呼吸で黙々と作業を行いがちである。そのようなところに悪魔が潜んでいる。何かが引っかかったり、道具が破損したりした時に事故は発生する。“あうんの呼吸”とはいい意味で解釈することが多いが、声の出ない連携作業は“なれ合い作業”と言わざるを得ない。身体を動かすスポーツの団体競技では大きな声を出しあって互いの行動を確認している。我々の建設業も身体を動かして作業を行っているので、スポーツ競技と同じである。“声を出そう、大きな声を、そして互いの行動の確認を行おう。”

2 仮設物完成後も改善

足場等において近道行動をとって正規の昇降設備を使用しない作業員を見たら、すぐにその場で注意をしなければならない。しかし、また同じ様な個所からの近道行動を見かけたら、その箇所にも昇降設備が必要なのかもしれない。このように、安全設備や仮設物が完成後も作業員の動きをよく見て改善していくことが大切である。

3 安全指示は「足元注意」だけでは駄目

作業員に対する安全指示は、「足元注意」だけではなく「鉄板を敷いたらバタツキを無くし、段差は合材を使ってすりつけること。」のように具体的に何をするかを指示しなければならない。

4 現場の整理整頓

よく、“散らかっている現場では事故が起きやすい”と言われる。しかし、いくら片付けを指示しても、また、一斉片付け日を設けたりしても、中々片付かない現場が散見される。現在、多くの現場でゴミの種類別にゴミ箱を設けて処理し、ゴミの分別が立派に行われるようになってきている。

資機材置き場は、直角平行に通路をペンキで書いたり、通路マットを敷いたりして設置し、その通路に囲われた中で、分別ゴミ箱のように、どこに何を置くか、種類別に看板を取付けて置き場を指定し、置く資機材もこの通路に合わせて直角平行に置くよう指導する。通路マット等で通路が確保されると、その上には物が置かれなくなり、資機材の上に乗って玉掛けをすることも無くなり、現場がきれいに見えるようになる。

その他、足場上でも道具置き場等、同様に設置する。そして、片付けは毎日作業終了時に行うよう習慣づける。毎日の片付けが徹底されていれば、週末の一斉片付け等は行わなくてもよくなってくる。片づけを毎日行うのは管理者が、根気よく主体的に働きかけなければ徹底できない。

5 一方的指示では駄目

現場における安全確保のためのルールは、管理者による一方的な指示だけでは守ってもらえないことが多々ある。作業員自ら“現場の安全ルール”を考えて決められるように職長及び管理者が仕向けていくと、自ら決めたルールは守られやすくなる。

6 作業する人たちと友達・家族になろう
作業する人たちと友達・家族になろう

作業員の中には、なかなか口を開いてもらえない人が多い。「管理者として作業員と上から目線で接していませんか?」。書類の作成等、どんなに忙しくても、たまには「休憩時間に世間話をしながら一緒にジュース等を飲む」とか「焼き肉パーティーで一緒に酒でも飲みながら砕けた話をする」等、親しくなるきっかけを積極的につくることである。そして作業する人たちと名前を呼び合い、友達や家族のようになる努力をする。そうすれば会話もはずみ、意思の疎通も良くなり、明るい現場になってくるものである。明るく大きな声が出て活気のある現場は、ヒューマンエラーも少なくなり事故も少なくなると言われている。

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