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表彰工事

コミュニケーションの徹底で
地域住民の理解を得る。

2013/03/21

成23年度の国土交通省 中部地方整備局の局長表彰を受けた「平成22年度 23号東築地地区環境施設帯設置工事」。その工事について、発注者の名古屋国道事務所の中村和輝副所長、施工者である株式会社 イチテックの清水さん、山下さんに伺いました。

工事概要
工事名 平成22年度 23号東築地地区環境施設帯設置工事
工期 平成23年3月11日~平成24年2月10日
発注者 国土交通省中部地方整備局名古屋国道事務所
請負者 株式会社 イチテック
施工場所 愛知県名古屋市港区東築地町
請負金額(税込) 76,755,000円
監理技術者 清水道春

環境施設帯の施工前

環境施設帯の施工後

住民対話はもちろん、出来形、品質も優秀。

名古屋国道事務所 中村和輝副所長

ず、今回の工事が表彰対象となった理由について、名古屋国道事務所の中村和輝副所長にお伺いしました。

『今回の現場は、名古屋市南部地区の国道23号の沿道環境を改善するため、環境施設帯整備を行っている区間になります。一日に10万台以上が通行する名古屋の大動脈です。工事は、アスファルト舗装による歩道整備、環境施設帯のための植栽ブロックの設置等であり、特に難しい工事ではないのですが、現場施工においては、環境対策に関心の強い地域ということもあり、地域住民のご理解や騒音対策が特に大切だと考えていました。結果、施工会社は近隣宅への積極的な戸別訪問などを通じてコミュニケーションを徹底し、地域の住民の方々の理解を得ながら、トラブルなく工事を完成させました。また、工事騒音に対しても、ダンプの荷台に砂のクッションを敷くなど、独自の工夫もあり、高い評価となりました。境界に設置する構造物の出来形品質管理の面でも、非常に厳しいレベルの基準を施工者自ら設定し、管理を徹底したことで、仕上がり面でも優秀な工事となりました。』。

工事終了後に住民からかけられた「寂しくなるね」の言葉
工事責任者としての大きな財産。

イチテック・山下照司技術部長

は、実際の施工者は、現場でどんな工夫をしたのか、どこに注力したのか。施工を担当した株式会社イチテックの監理技術者・清水道春さん、技術部長の山下照司さんにお話しを伺いました。

地域の住民から理解を得るためにどのような対応をしたのですか

『名古屋国道事務所が工事前に行った地元説明会に参加したのですが、そこで地域の方々が積極的に質問している姿を見て、この地域のみなさんの環境への強い関心を感じました。そこでまず、私、清水道春がこの工事の責任者であることを一軒一軒に知ってもらうことから始めようと思いました。特に、一日の工事が終わった後のあいさつは、住民の方々に安心感を持ってもらえたと思います。また、施設が家の目の前に出来る方には、施工の前にブロックなどの製品を見せながら説明しました。仕様を理解してもらうことで、施工後のトラブルを無くそうと思ったからです』。

今回の工事の中で、工事騒音にも工夫されたようですが?

荷台に砂を敷き、ガラ積込時の騒音を軽減

『現場で発生する騒音は、近隣住民の大きなストレスになります。当然、作業中は気をつけていましたが、ある時、住民の方から「トラックに石を積み込む時に大きな音がするんだよね」と言われました。確かにコンクリートのガラを荷台に積み込む際には、鉄と石がぶつかるわけですから、相当な音が発生します。しかし、私たち工事をする側にとっては、ある種当たり前と考えていたかもしれません。その時に思いついたのが、荷台にあらかじめ砂を敷いておくというものでした。荷台の鉄とガラが直接当たらないように砂のクッションを敷くことで、吸音効果があるのではと思いつきました。ガラをリサイクルセンターに運ぶ時に、そこの砂に目が行って閃いたのですが、これまでやったことのない試みでしたので、実際にどれだけ効果があるかわかりませんでしたけど。結果、これが予想以上に効果があって、ガラ積み込みの音はかなり軽減されたと思います。これを読んだ現場監督さんも、ぜひ試してみたらいいと思います。本当は企業秘密にしたいところですが。』。

その他、工事の際に注意した点はありますか?

『土地単価の高い市街地で行う工事であるため、境界ブロックの設置には最大の注意を払いました。官民の境界は、数ミリのズレでも問題になりますから、ブロックの設置状況を水糸だけでなくトランシットでもチェックしながら行いました。工事規模の割に当社の社員を多く参入させたのは、トランシットでチェックする担当者をブロックごとに配置したからです。自分自身が若い時に測量で辛い経験をしているので、今回は若い技術者を現場に連れて行って勉強をさせる意味で、若手に厳しく細かい作業を担当させました』。

工事の監理技術者・清水道春次長

工程管理上の苦労はありましたか?

『約一年という工期でしたので、手際よく進めていくことを常に考えていました。特に工程上苦労したのは、元々の歩道の下に埋設されていた水道やガスといった占用物件の対応です。これらを新しい歩道の下に移設しなければならないのですが、移設の手続きを効率的にやるために、まず6ブロックに分割して、細かいスケジュールを立てました。そのスケジュールを基に、何度も関係者が集まって会議を開いて、「最終的にこういう方向に進めていく」といった結論をまとめ、これを発注者と連絡を取りながら進めました。自らが積極的に関係者間の調整をとって結果を発注者に報告、理解してもらうというスタンスが良かったと思います』。

今回は局長表彰と併せて、清水さんは優良技術者としても表彰されました。
工事を終えて、率直な感想を。

『工事そのものは、それほど難しいものではなかったと思います。しかし、住民との関係づくりや騒音対策など、勉強になったことの多い工事でした。何より、工事終了後に住民の方から言われた「ありがとう。寂しくなるね。」の言葉が自分の大きな財産ですね』。

取材協力

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