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表彰工事

工程管理に工夫。
出来形、品質管理にも好影響。

2013/05/20

成23年度の国土交通省 中国地方整備局の局長表彰を受けた「中山名和道路中山高架橋他工事」。その工事について、発注者の倉吉河川国道事務所の神宮祥司副所長、三好健夫建設監督官、当工事の監理技術者である株式会社 井中組の吉田幸泰さんに伺いました。

工事概要
工事名 中山名和道路中山高架橋他工事
工期 平成23年3月11日~平成24年2月10日
発注者 国土交通省中国地方整備局倉吉河川国道事務所
請負者 株式会社 井中組
施工場所 鳥取県西伯郡大山町樋口地内
請負金額(税込) 151,935,000円
監理技術者 吉田幸泰
施工前

施工前

施工後(ポータルラーメン橋全景)

施工後(ポータルラーメン橋全景)

工程管理の細やかさに感心させられた。

ず、今回の工事について、倉吉河川国道事務所の神宮祥司副所長、三好健夫建設監督官にお伺いしました。

『今回の工事で、私が何より感心させられたのは、工程管理の素晴らしさでした。実際に使用していた工程管理票を見せてもらったときには、ここまで細かく、作業ごと、業者ごとに日程を監理していることに、驚きましたね』と、神宮副所長は開口一番、お話しされました。

工事の内容について、当現場の担当建設監督官の三好さんに説明していただきました。
『この工事は、山陰道(自動車専用道路)の中山地区に架かるポータルラーメン橋の施工と周辺整備です。山陰道の本線部分では、初めてのポータルラーメン橋になります。この橋は、打設時のコンクリート内の温度管理が必要となるなど、かなりデリケートな構造物です。また、先行して行われた別の工事で、地元住民から苦情が出たので、気苦労の多い工事だったと思いますよ』。

  • 神宮祥司副所長

    神宮祥司副所長

  • 三好健夫建設監督官

    三好健夫建設監督官

監理技術者の本分はマネジメント力。
常に地域の見本となるような工事をめざす。

は、実際の施工者は、どんな現場監理を行ったのか、当工事の監理技術者、株式会社 井中組の吉田幸泰さんにお話しを伺いました。

工程管理に随分とご苦労されたようですが、具体的にどのような管理をされたのですか?

実際に当工事で使用された工程表実際に当工事で使用された工程表

まず、これは私の持論なのですが、監理技術者の仕事は「作業」ではなく「マネジメント」だと思っています。必要なのは、下請けの専門業者を使いこなすことだと思います。工程にしろ、安全にしろ、出来形にしろ、責任は監理技術者である自分が負うわけですから、作業の全体をマネジメントすることが自分の立場だと思っています。ですから、工程管理においては、作業ごとに詳細な日程表を作成し、少しでも変更があれば、即座に調整し、再度各専門業者と確認をすることを徹底して行いました。日程表は日単位、作業場単位で作ってあります。また、相互に関係する作業を円滑に進めていく上で、発注者や専門業者と協議しなければならないこともたくさんあります。実は、この協議がスムーズに行われないと、工事が止まったり、工程に大きな影響が出てしまうんです。ですから、そうした協議しなければならない内容や期日も日程表に落とし、さらに協議当日は、協議内容をその場で決定できるように、事前の下打ち合わせや報告等にも注力しました。
ここまで細かくしなくても、という考えもあると思いますが、私自身、日々の仕事に追われて、つい提出書類を忘れたり、当日にバタバタしたりといった経験があり、その教訓から今のようなチェックリストにもなる日程表を使っているわけです。日程通りに作業が進むと、専門業者さんの負担も少なくなりますから、結果として品質も良くなると思います。

品質を管理する上で、どのような工夫をされたのですか?

井中組 吉田幸泰さん井中組 吉田幸泰さん

今回の工事では、コンクリート内部の状態確認にもっとも注意しました。打設時期や時間によってデータを取りながら比較することで、温度応力の解析を行いました。また、目視できないコンクリートの充填確認には、内視鏡を使って確認を行いました。この工業用内視鏡を使うアイデアは我ながら良かったと思っています。実際に、仕上がったときのコンクリート表面が『まるで鏡面仕上げ』のようだと言われたときは、大きな達成感がありましたね。当社には、4年前から「品質管理室」が設置されていて、社内の工事の品質管理について、専門的な目でチェックをしています。今回の工事でも、この品質管理室へ常に報告と相談をしながら進められたことも大きかったと思います。

  • 工事用内視鏡施工図

    工事用内視鏡施工図

  • 内視鏡によるコンクリート内部確認

    内視鏡によるコンクリート内部確認

その他、工事の際に注意した点はありますか?

監理技術者としては当たり前のことですが、安全管理にも気を配りました。中山道路の安全協議会の会長も兼任していますので、他の工事の監理技術者に対して、工事の見本となるようリーダーシップを取ったつもりです。一番大切なのは工程管理と同様、元請け主導で安全管理を行うことだと思います。

取材協力

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