ConCom 会員ログイン

ConCom 掲示板

こんなときはどうしよう? 今さら聞けないこんなこと これって正しいの?

建設現場で直面する課題、日ごろの作業の疑問、資格試験の相談など。みなさんで盛り上げてください。

掲示板を見る

建設産業図書館の優待利用方法 ConCom会員限定での優待利用です

お役立ちリンク集 日々の作業で使える情報へ一発リンク

ご意見・お問い合わせ ConComへの要望・ご質問はコチラから

現場探訪 優れた工事成績評定の現場、話題の新技術、人材確保に役立つ情報をレポート

話題の現場

~見る、触れる、知る~
建設技術の基礎知識から新技術まで、
触れて学べる建設技術展示館

2018/10/30

建設技術展示館

年、秋になると最新の建設技術を紹介する建設技術展が全国で行われます。エリアの建設関連企業や団体等が一堂に会するイベントは、各地で多くの来場者を集めています。しかし、関東地区では、こうした期間限定のイベントではなく、通年にわたり常設の建設技術展示が行われていることをご存知でしょうか?
国土交通省 関東地方整備局 関東技術事務所の運営する「建設技術展示館」。今回の現場探訪/話題の現場では、この展示館の開設の経緯や今後の取組み等、運営担当の関東地方整備局 関東技術事務所の増尾健技術情報管理官と安田光男専門員へのインタビューも交えて紹介します。

【建設技術展示館概要】

所在地 千葉県松戸市五香西6-12-1
開館日 火曜日~金曜日(祝日および年末年始除く)
入館料 無料
アクセス JR武蔵野線「新八柱駅」、新京成線「八柱駅」下車
バス牧の原団地行「建設技術展示館」下車徒歩2分

【展示内容】

展示館は6つのコーナーで構成されています。以下、簡単に紹介します。

①担い手確保に関する展示コーナー

写真1)担い手確保に関する展示コーナー写真1)担い手確保に関する展示コーナー

建設業が現在抱えている担い手確保に対して、19の関係業団体がそれぞれの取組みを紹介。日建連の「けんせつ小町」のPRブースをはじめ、建設業の魅力や、やりがいを持って活き活きと働く若手技術者が紹介されています。

②生産性向上に関する展示コーナー

写真2)生産性向上に関する展示コーナー写真2)生産性向上に関する展示コーナー

「i-Construction」に関する生産性の向上を実現する技術、工法を紹介。企業、団体など48のブースが展示されています。ゼネコンやメーカーが開発した最新の技術や工法は、建設業の今を知りたい人には必見です。

③防災パネル展示

東日本大震災の被災状況、首都直下地震への備えなどをパネル展示。昨今、頻発している災害や復旧対応についても紹介しています。

④建設技術年表

写真3)建設技術年表写真3)建設技術年表

建設技術の変遷を、古代から現在まで、年表と写真で紹介。「三内丸山遺跡」「仁徳天皇陵」といった歴史的建造物から「バスタ新宿」「圏央道」といった現代の建設プロジェクトまで、日本の建設技術の歴史を学ぶことができます。

⑤ふれあいコーナー

写真4)模型展示写真4)模型展示

地すべりの仕組みや砂防ダムの役割をわかりやすく説明した模型等、建設技術の基礎と防災を知る展示物が満載。模型に実際に触れながら、遊び感覚で防災や土木について学ぶことができます。

⑥各種セミナー等実施エリア

60名ほどが収容できる会議室や関東技術事務所が開催する「技術講習会」等を行う講習会スペースがあります。会議室の利用には事前予約が必要ですが、利用料は無料です。

「建設技術展示館」の開設の経緯や今後の取組み等について、関東地方整備局 関東技術事務所の増尾健技術情報管理官と安田光男専門員に伺いました。

Q 建設技術展示館の開設の経緯や目的について教えてください。
写真5)増尾 健技術情報管理官 写真5)増尾 健技術情報管理官

国土交通省関東地方整備局では、新技術の活用と普及促進、社会に対する建設事業の啓発を目的に、平成11年より「建設技術展示館」を開設しています。現在、常設で展示館を運営しているのはこの関東だけになります。平成30年5月17日に第14期目となるリニューアルを行いました。リニューアルは2年ごとに行っており、その時々に展示コーナーのテーマを決めています。今回は「担い手確保」への取組みに関する展示と社会資本の効率的・効果的な施工時の品質管理や維持管理の向上。労働力不足をサポートするための「生産性向上(i-Construction)」をテーマとした展示となっています。

Q 企業や団体とは別に、関東地方整備局独自の展示にはどのようなものがありますか?

道路・河川・港湾・営繕・公園に関する事業の取り組みやi-Constructionの取り組みを紹介しています。もちろん関東技術事務所が行っている取り組みも紹介しています。その他に建設技術を古代から現代まで年表形式で紹介しています。また、昨今の地震災害、気象災害の被災状況と、国土交通省の復旧事業についてパネルで紹介しながら、防災の啓蒙と併せ、国土の守り手としての建設業の役割を感じてもらえるようにしています。

Q どんな方が利用されていますか?
写真6)安田 光男専門員 写真6)安田 光男専門員

個人で来られるのは、建設業や建設コンサルタント関係の方が多いようです。団体では、建設関係者はもちろんのこと、学校や自治会など幅広い方々に見学していただいています。その他、大学や専門学校、工業高校の生徒さんは、授業の一環として学習に来られています。また、社員の研修でも多く利用されています。普段はブースやパネルの展示物を自由に観覧していただくだけですが、団体見学の場合は、事前に「この企業のこの技術を詳しく説明して欲しい」などの要望があれば、出展企業さんと調整して、担当者から直接説明いただけます。また、団体見学や出展企業の説明は、建設技術展示館ホームページからお申し込みいただくことができますので、皆さまのご来館をお待ちしています。

Q 展示館では定期的にイベントも開催しているそうですが。
写真7)夏休み子供体験教室 写真7)夏休み子供体験教室

建設技術展示館の出展技術を出展者自らが紹介する出展技術発表会を年6回開催する他、i-ConstructionにおけるICT施工技術や維持管理技術などの出展技術を習得する技術講習会を15回程度開催しています。

また今年も夏休みを利用して、松戸市の小学生を中心に「夏休み子供体験教室2018」を7月27日に開催しました。近隣の11の小学校の児童にチラシをお配りし、当日は保護者と合わせて620名の方にご参加いただきました。子供達に建設業の魅力を知っていただくことを目的に、ミニショベル操作体験やアーチ橋づくり体験など12の体験イベントを行いました。このイベントは来年も開催を予定しております。

Q 今後、展示館ではどのような取組みをしていこうと考えていますか?

第14期の展示テーマでもある「担い手確保」の点からは、大学や高専、工業高校の学生に来ていただきたいと思います。そのために、展示館のPRを積極的に行っていきます。

また、これからの建設業界を背負っていく若手の技術者の方にも活用していただきたいと思います。自社での技術研修だけでなく、ここへ来て、他社の技術や取組みを知ることも彼らの将来に役に立つと思います。
いつでも見られるという点が当展示館の利点ではありますが、年に一度ぐらいは、一般者向けに建設技術を身近に感じてもらう建設技術フェアを実施したいとも考えています。さらに、大学生向けに「担い手確保」の課外授業も計画しています。

おわりに

存在こそ知っていましたが、なかなか足を運ぶことができなかった「建設技術展示館」。都心からは少し遠い印象ですが、バスの便も良く、意外と近い印象でした。何より、出展企業がそれぞれ自社のアピールをしようと、映像等工夫を凝らした展示であることや、積極的に発表会や講演会等のイベントを行っていることに、驚きました。夏休みには「子供体験教室」も行っているとのこと。建設業に従事する保護者にとっても、お子さんに建設業の魅力とご自身の仕事の大切さを伝える機会になるかもしれません。

取材協力・資料提供

関連記事

2018/10/30

話題の現場~見る、触れる、知る~建設技術の基礎知識から新技術まで、触れて学べる建設技術展示館

毎年、秋になると最新の建設技術を紹介する建設技術展が全国で行われます。エリアの建設関連企業や団体等が一堂に会するイベントは、各地で多くの来場者を集めています。...

2018/09/27

表彰工事青森発、生産性向上と働き方改革。ICT土工の採用と週休二日の現場実現で、東北地方整備局局長表彰を受ける。

国土交通省や建設関連団体が積極的に進めている「建設業の生産性向上と働き方改革」。中でも、「i-Constructionの推進」と「週休二日制の導入」は...

2018/07/30

話題の現場~地方から建設業を変える~YDN(やんちゃな土木ネットワーク)の活動とドローン自動航行アプリについて

国土交通省では、平成27年から、建設業の生産性の向上を図り、魅力ある建設現場をめざす取組み「i-Construction(アイ・コンストラクション)」を進めています。...