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2017/11/29
毎年秋に開催される近畿地方の建設技術展。2017年も10月25日(水)~26日(木)の二日間にわたって、マイドーム大阪で開催されました。近畿地方を中心とした民間企業、団体、学校等が参加し、最新の技術や取組の紹介を行いました。今回の現場探訪では、この技術展の様子を、当日の写真を交えて紹介します。
今年も近畿地方を代表する企業、学校、団体が出展し、出展者数は159(うち学校11)者に上りました。企業は防災・環境・コスト縮減・安全安心・施工・維持更新・ITICTのテーマのもと、自慢の技術を紹介しながら、来場者に自社の技術力と実績をアピールしました。
会期中、会場内が一番盛り上がる催しが「橋梁模型製作コンテスト」。会場製作・学生の2部門において橋梁模型を製作します。41チームが参加した学生部門は学校で事前に製作したものを展示し、会場製作部門は企業、学生など16チームが参加し、支間長1mの橋梁模型を2時間の制限時間内に製作します。2日目には審査員による「デザイン性」「技術度」等の審査を経て1分間の載荷試験が行われ、最も優秀な橋梁模型には最優秀賞が贈られました。
最優秀賞/高知県立高知工業高等学校 定時制
優秀賞/中央復建コンサルタンツ 株式会社
株式会社 駒井ハルテック
最優秀賞/奈良県立吉野高等学校 よしのA
優秀賞/兵庫県立東播工業高等学校
奈良県立吉野高等学校 よしのB
会場製作部門で最優秀賞を受賞した高知工業高等学校はゼネコンやコンサルタントを抑えて2年ぶりの受賞。学生部門最優秀賞の吉野高等学校は2年連続の受賞となりました。
今年は例年以上に「i-Construction」に関する技術展示が多かったように感じられました。工事規模の大小に関わらず、さまざまなカタチで情報化施工の採用が広がっているようでした。
展示会への来場者は2日間で15,000人以上。今年も大盛況のうちに幕を閉じました。技術で近畿地方の建設業界を盛り上げる建設技術展。また、民間だけでなく学・官の交流の場としても大きな役目を果たしています。今年参加された方はもちろん、近畿地方以外の技術者の皆さんにもぜひ訪れていただきたいと思います。
最後に、当技術展を主催している一般社団法人 近畿建設協会 霜上民生理事長に、建設技術展の現状と今後についてお話を伺いました。
当技術展は、もともと国土交通省近畿地方整備局が行っていたものを、2008年から引き継ぐかたちで日刊建設工業新聞社と近畿建設協会が主催となって実施しています。私たちが引き継いで、今年で10年目となりますが、おかげさまで、出展される企業・団体の数も年々増え、来場者もそれに合わせるように順調に伸びてきています。その間、建設業には厳しい風が吹いた時期もありましたが、近畿の建設業界を盛り上げたいという想いと、賛同していただける企業の皆様と団結しながら今日に至りました。
10年の節目を終え、次の10年を考えると、当技術展も課題がないわけではありません。私が気にかけているのが、近畿というエリアにとらわれすぎていないだろうかという点です。近畿から技術を発信するという姿勢にこだわるだけでなく、例えば大手のゼネコンさんなどは、東京で展開しているプロジェクトをあえて近畿の建設技術展で紹介されても良いのではないかと思います。「東京ではこんなことやっていますよ」とアピールすることで、近畿地方の技術者も刺激を受けると思います。
もうひとつの課題は、現状、出展者の数はほぼ限界となっています。募集開始後も、すぐに募集数が埋まってしまい、参加を希望される企業様にお断りしているのが現状です。私たちとしては、より多くの新しい企業様に門戸を開きたいと思っていますので、現在のブースのコマ数を再検討する等、来年は少しでも多くの企業様に参加していただけるよう、努力・調整を行っていきたいと思います。
また来年も、今年以上にたくさんの来場者にご満足いただけるような運営を行っていきたいと考えています。
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