2022/05/12 10:15:31
砂防堰堤には残存型枠が主流であると聞きますが、急傾斜崩壊防止工事の重力式擁壁で残存型枠を使うことはあまりないかと思います。しかし、経済性、工期、安全性で一般型枠より優れているように思うのですが、普及しないのは何か他に問題はあるのですが。やりにくいなど作業性が若干低下するように思うのですが。
砂防、急傾斜地対策に詳しくはありませんが、一つの意見として投稿します。
残存型枠を使用して急傾斜地対策としての重力式擁壁を施工した事例はあり、コンクリート打設後の脱枠作業がないため効率的に施工ができるようですが、家屋の近傍など狭隘な土地において施工することが多い急傾斜地対策工事では、残存型枠の設置作業などがしやすい「空間」を確保することが難しいことが、活用が行われていない一番の理由ではないか、と推察します。
また、そもそも急傾斜地対策に活用する残存型枠製品は少ないこともあると思います。これは急傾斜地対策工事は砂防堰堤などの工事に比べて小規模なことから、プレキャストタイプの残存型枠を大量に生産するほどの需要があまりないからなのではないでしょうか?
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