2024/08/31 15:30:08
築33年の構造物で、テストハンマー試験を複数個所で行いました。
9年前にも同様の試験をほぼ同じ個所で行っており、今回試験は前回と比較する目的でした。測定者は、テストハンマーを扱うのは初めてでしたが、説明書の通りやったつもりです。
測定結果(記録値平均)は、全箇所で軒並み10N/mm2以上高い値となりました。
理由は、前回と測定者が異なることによる打撃方法(速度)の違い、機器個体差、機器調整具合などが考えられると思います。
測定値にこれだけ差が出ることは、通常考えられるものなのでしょうか?
このような経験、合理的な理由・説明があれば、なにとぞご教授ください。
あくまでも個人的な意見としてですが。
今回のご質問は、築33年の構造物の9年前(築24年時点)と現在(築33年時点)での比較ということだと思います。材料配合・構造物にもよりますが、これまで使用されてきた通常のコンクリートで、材齢24年後と33年後で10N/mm2強度があがるのは、ご指摘のとおり少し大きすぎるように思います。
「コンクリート工学論文集/45年経過した混合セメントコンクリートの長期強度発現性について」の図2を参考にしていただいても、それほどの強度増進はしていません。
もちろん、中性化したコンクリート等の場合、構造物全体では耐久性が落ちていても圧縮強度は変わらない、あるいは水和反応により強度が増すケースもなくはありませんが、やはり9年前のデータの信憑性を疑ってしまいます。
テストハンマーの校正ができていたのか?
普通は校正してないと強度は小さくなります。
また、テストハンマーはあくまで表面強度ですので、雨に濡れたりしていると強度はおちます。
ご参考まで。
「コンクリート工学論文集/45年経過した混合セメントコンクリートの長期強度発現性について」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/crt/23/2/23_71/_pdf
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