トピックス 建設業界で話題の出来事をConCom独自の視点でご紹介

2024/08/01

『チームを活かす 建築現場の施工マネジメント入門』

『チームを活かす 建築現場の施工マネジメント入門』

(表紙画像は出版社ホームページより)

発行/株式会社彰国社
著者/木谷 宗一
発行日/2024年6月
価格/本体2,500円(税別)
ISBN/9784395322060

建築現場の施工マネジメントにおいて、「修行のもとで培った貴重な勘やコツ」は言葉に置き換えることが難しく、「暗黙知」として継承が難しいといわれる。本書では、建築現場で求められる知識、技術身体的技能を合わせた「ハードマネジメント力」と、人やコトを動かすための「ソフトマネジメント力」とを区別し、言語化することで、「暗黙知」を「形式知」として分かりやすくまとめている。建築現場での若手・中堅の施工管理技術者にとって実務に役立つ丁寧な解説が特徴だ。

著者は、竹中工務店で長年建築現場の施工管理に携わった木谷宗一氏。木谷氏の「建築技術者にとって、修行時代はハードマネジメントの習得が中心だが、ベテランの域に達したらソフトマネジメントの習得に時間を費やす必要があり、その理想像は『魅力ある作業所長』だ」との言葉が印象深い。著者自身の経験談も「こんなことがありました」のコーナーで収録したほか、図や写真も豊富で分かりやすい。人材育成やマネジメントの担当者にとっても知見を広げることができる一冊。

新着記事

トピックス

2025/02/03

国土交通省「監理技術者制度運用マニュアル」改正~令和6年12月施行

コンコムのトピックスでも紹介していますが、国土交通省では、令和6年(2024年)2月に「適正な施工確保のための技術者制度検討会」の審議を踏まえ...

土木遺産を訪ねて

2025/02/03

File 42 鬼が城歩道トンネル&緑橋防潮水門

今回の歩いて学ぶ土木遺産は、熊野灘(和歌山県潮岬~三重県大王崎にかけての海域の総称)に近接する土木遺産「鬼が城歩道トンネル」と「緑橋防潮水門」です...

建設ディレクター

2025/02/03

異業種からの転職、2年で書類移管5割、3年目は7割/3次元設計にも挑戦中/藤原工業(北海道中川郡幕別町)

藤原工業(北海道中川郡幕別町)も、令和6年(2024年)4月の「罰則付き時間外労働の上限規制」の適用を見据え、業務効率化やデジタル化を進めるべく...

今月の一冊

2025/02/03

『土木のこころ 復刻版』

琵琶湖疎水の田辺朔郎や小樽築港の廣井勇ら、明治から昭和にかけて、社会インフラの整備に命をかけた20人の土木技術者たち。その信念に基づく生き様を、リスペクトを持って描いた作家・田村喜子の名著...

現場の失敗と対策

2025/02/03
基礎工事 4)新工法・その他 ニューマチックケーソンの不同沈下

コラム

2025/02/03
盛土の締固め度90%は良い締固めなのか