トピックス 建設業界で話題の出来事をConCom独自の視点でご紹介

2024/09/02

『建設DX2 データドリブンな建設産業に生まれ変わる』

『建設DX2 データドリブンな建設産業に生まれ変わる』

(表紙画像は出版社ホームページより)

発行/日経BP
編著者/木村 駿 
発行日/2024年8月
価格/本体2,500円(税別)
ISBN/9784296204618

4月から建設業にも適用が始まった罰則付き時間外労働の上限規制もあり、いよいよ〝超人手不足時代〟に突入した建設業。長時間労働などの課題をデジタルで解決する「建設DX(デジタルトランスフォーメーション)」との向き合い方が、極めて重要な局面を迎えている。新たな時代のとば口に立つ建設会社にとって、現場の課題解決を目的に次々に提示されるデジタル技術を読み解き、正しい方向に向かうためのヒントが詰まった一冊。

前作「建設DX」の発行から約4年。そのわずかな間にも生成AIなどの新たな技術が登場し、使いこなすためのツールが次々に現れている。現場が生み出す大規模データの処理や膨大なシミュレーションを瞬時に行い、建設DXがさらなる進化を遂げる中、それらの技術に大手ゼネコンだけでなく地域建設業も熱い視線を注いでいる。著者は「建設DXの取り組みが進んできたからこそ見えてきた課題も描き出し、次のステージに進むためのヒントにしてもらいたかった」と本書へ思いを込める。

特に、建設産業における生成AIの可能性を探る第5章「敵か味方か生成AI」では、対話型AIを搭載した現場管理サービスや、産業用スマートグラスにチャットGPTを搭載した作業支援など最新技術を紹介する一方で、「生成AIは建設技術者の仕事を奪うのか」と問題を提起し、よりよくAIを使いこなすための考察を重ねている。

新着記事

土木遺産を訪ねて

2024/10/01

File 39 三石の煉瓦拱渠群

今回の歩いて学ぶ土木遺産は、兵庫県境に位置する岡山県備前市三石にある煉瓦拱渠群です。最寄り駅はJR山陽線の三石駅で、今回の行程は、ここをStartとしますが、煉瓦拱渠群は現在も...

現場の失敗と対策

2024/10/01
コンクリート 3)工事打設後(養生・修繕等) シールド用セグメントにひび割れ(リング方向)発生

現場の失敗と対策

2024/10/01
コンクリート工事 1)打設中(コンクリートの特性とクラック) 橋脚のコンクリート巻立て補強においてひび割れが発生!

今月の一冊

2024/10/01

『人がつくった川 荒川~水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする』

明治時代の洪水被害を契機として、首都圏を水害から守るべく計画された人工河川「荒川放水路」は、100年の歴史の中で一度も決壊することなく、首都・東京の発展を支えてきた。...

コラム

2024/10/01
能登半島地震の被災状況に学ぶ 後編