2025/01/06
(表紙画像は出版社ホームページより)
発行/株式会社日経BP
著者/春日 昭夫 著
編者/日経コンストラクション
発行日/2024年6月
価格/本体3,300円(税込み)
ISBN/9784296204908
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、全産業が取り組みを加速している。建設業界も多量のCO2を排出する産業の一つであり、全世界のCO2排出量の8.5%を占めるセメントを主要材料として使っている。中でも、橋梁など構造物には、業界全体で使用するセメント量の6割が使われているといわれるほど。脱炭素化に向けて、材料、設計、施工、供用、解体の〝建設ライフサイクル〟全般で対応することが求められる。
本書では、コンクリート構造物のサプライチェーンに沿ったカーボンニュートラルの在り方を解説し、その具体的対応に向け、いま実践できる技術やノウハウを紹介している。建設サプライチェーンにおいて排出量削減の義務を誰が負うのか、長期間におよぶ供用段階ではどんな低炭素、脱炭素の技術が必要なのか。脱炭素の取り組みを始める上で必要な情報を提供し、各段階に携わる技術者、経営者、事業者など、全ての建設プレーヤーが実践できるようにした。
第1章では、経済的視点からみたカーボンニュートラルを紐解く。第2章では、コンクリート構造物に焦点をあて、サプライチェーン各段階の排出量を多様な角度から解説。年間排出量をもとに、その市場は45兆円とも試算する。第3章「材料の製造と建設の段階で使える低炭素技術」は、特に技術者の皆さんに参考にしてほしい。ここでは、現場の生産性向上と人手不足解消に大きな可能性をもつ「オフサイトコンストラクション」だけでなく、その実現に向けて、IoT(モノのインターネット)やBIM/CIMなど、デジタル技術を活用したサプライチェーン全体を巻き込む改革の必要性を説く。執筆者は、三井住友建設で独創的な橋の設計や施工法を生み出してきた春日昭夫氏。
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