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現場の失敗と対策 このコンテンツは現場で働く皆さんの参考としていただきたくよう、実際の施工にあたっての失敗事例と対策を記載したものです。土工事、コンクリート工事、基礎工事の3分野を対象として事例を順次掲載していきますので参考にしてください。

基礎工事2)その他の場所打杭

場所打ち杭の杭頭部コンクリートの充填不足

2013/01/21

工事内容 橋台下部に6本の場所打ち杭を施工
杭長:7m 杭径:2m

工事の経緯とトラブル発生の様子

8月に上記6本の場所打ち杭を施工、10月に杭頭処理のため掘削を開始したところ、うち1本の杭頭部・鉄筋外周部にコンクリートが部分的に充填されていないことが判明した。
コンクリートの未充填部分を確認するため、さらに掘削を行った結果、杭天端から深さ方向2.5mの範囲でコンクリートの充填が部分的に不足していることを確認した。

側面図

断面図

原因と現地で取った対処方法

原因としては、夏期のスランプ低下が想定以上であったことが考えられる。

対処方法としては、まず、ライナープレートを設置しながら未充填部分のコンクリートと帯鉄筋の除去を行った。除去する範囲は、杭体コンクリートが深度方向に健全であると確認できる位置までとした。杭体コンクリートの健全度は、コンクリートの充填状況および圧縮強度試験(健全部分での採取コアによる)等によって確認した。

最後に、除却した部分の帯鉄筋をセットし直し、円形型枠(径2m)設置後、杭体部分にコンクリートを打設し直した。土の埋戻しは流動化処理土を使用した。

今後の対応方針等

コンクリートのスランプ管理を徹底する必要があり、特に夏期は規定値のプラス側で管理することとした。また、今回のような大口径の杭の打設に際しては、速やかにコンクリートを打設できるようにトレミー管を2本使用するなど、事前の適切な打設計画立案が重要である。

[監修・文 ConCom事務局]

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