3)地盤改良
2014/11/27
まず、ボーリング調査や試験施工で得られた情報に基づいて、支持層の傾斜をコンター図などで適切に把握することが大切である。そして、地盤改良体の支持層への着底管理(オーガ電流値やトルク値など)を全本数について徹底することが重要である。たとえば、オーガ電流値による着底管理では、支持層への適切な根入れ長(図2(b))が確保されているかを確認する(図3)。また、2軸の施工機械の場合には、支持層が傾斜している方向に2本並べて施工すると一方の改良体が着底不足になる可能性が高いので、施工機械の向きにも注意する必要がある(図4)。なお、支持層が傾斜した地盤では、大きな地震外力等が作用すると傾斜面に沿った軟弱地盤の滑動が生じる可能性も考えられるので、地盤改良の仕様が適切であるかどうか設計面からもチェックすることが望ましい。
編集委員会では、現場で起こりうる失敗をわかりやすく体系的に理解できるよう事例の形で解説しています。みなさんの経験やご意見をお聞かせください。
トピックス
2025/02/03
コンコムのトピックスでも紹介していますが、国土交通省では、令和6年(2024年)2月に「適正な施工確保のための技術者制度検討会」の審議を踏まえ...
土木遺産を訪ねて
2025/02/03
今回の歩いて学ぶ土木遺産は、熊野灘(和歌山県潮岬~三重県大王崎にかけての海域の総称)に近接する土木遺産「鬼が城歩道トンネル」と「緑橋防潮水門」です...
建設ディレクター
2025/02/03
藤原工業(北海道中川郡幕別町)も、令和6年(2024年)4月の「罰則付き時間外労働の上限規制」の適用を見据え、業務効率化やデジタル化を進めるべく...
今月の一冊
2025/02/03
琵琶湖疎水の田辺朔郎や小樽築港の廣井勇ら、明治から昭和にかけて、社会インフラの整備に命をかけた20人の土木技術者たち。その信念に基づく生き様を、リスペクトを持って描いた作家・田村喜子の名著...
現場の失敗と対策
コラム
Copyright © 2013 一般財団法人 建設業技術者センター All rights reserved.