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現場の失敗と対策 このコンテンツは現場で働く皆さんの参考としていただきたくよう、実際の施工にあたっての失敗事例と対策を記載したものです。土工事、コンクリート工事、基礎工事の3分野を対象として事例を順次掲載していきますので参考にしてください。

土工事2)盛土・軟弱地盤

急速施工による盛土の変状

2013/02/21

工事内容 団地造成工事の外周部で、別紙のような断面で腹付け盛土と構内道路の築造を行った
最大盛土高:約5m

工事の経緯とトラブル発生の様子

区内流用土で盛土材を調達し盛土工事と道路の築造を完了した。その時点では変状は認められなかったが、約6ヶ月後経過した時に降雨によりのり面が崩壊した。
また、構内道路についても約6ヶ月後から路面アスファルトに道路軸方向の亀裂が発生しはじめ10ヶ月後には路肩部分で最大沈下量20cmを観測するに至った。

原因と現地で取った対処方法

1)
沈下が発生したことの原因として以下の2点が考えられる。
一点目は、盛土に使用した土が細粒分が多く水はけがわるいものであったことが考えられた。二点目は、盛土施工は冬場に行われたが、工期の制約がある中で工事期間中に降雨が多く、盛土材の実際の含水比が想定よりも高くなってしまい、転圧が十分に効果を上げなかったことが考えられる。
対処方法としては、沈下した道路部は舗装を撤去して路盤材を補充・敷設、十分に圧密沈下を促進させた後、再度舗装を行った。
2)
また、のり面崩落に関しては、前述したように盛り土材の水はけが悪かったことと段切りを行っていなかったことが原因と考えられる。対策としては崩落した部分の土をはぎ取り、石灰による土質改良を行った土で復旧するとともに、雨水等を速やかに排水できるよう透水マットを1.5mピッチで設置した。

今後の対応方針等

1)
高盛土の施工を行う場合には、盛土材が圧密沈下を生じる恐れがあるかどうかを事前にチェックする必要がある。圧密試験の結果をよく分析、含水比と将来の沈下量の関係を把握し、天候などの現場条件によっては構築物に悪影響が出ることが予想される場合は、サンドマット工法やサーチャージ工法などの併用を検討すべきである。
工期がなく適当な締固めが期待できない時は、石灰処理やセメント処理工法も選択する必要がでてくる。
2)
腹付け盛土を施工する際には、特に排水に留意するとともに段切りを行って滑りや崩壊を防止すべきである。

[監修・文 ConCom事務局]

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