2016/03/30
集合住宅建設における工事監理者の業務を主体とした「現場監理の達人 集合住宅編」では、全37回にわたり工種ごとの工事監理のポイントについて、専門用語の解説や事例写真を使いわかり易く解説しています。工種別のチェックリストもPDF形式でダウンロードできますので、ぜひ業務に活用ください。
石材は高級素材として、外壁、エントランスの内壁や床、キッチンのカウンターなど、建築工事に多用されています。街を歩いていても、事務所や店舗に入っても、よく見かけるものです。天然素材なので、木材の木目のように色や模様がそれぞれ異なります。施工中に破損をすれば、同じ色と模様をそろえることは難しく、ガラス工事と同様に養生をして、十分に注意して取扱います。
監理者は、使用する石材が設計図書の仕様に合致しているか、石材の色調、模様、仕上げの種類や程度について、見本等によって確認します。また、石張り後の出来映えを確認します。
石材は重量があるので、外壁などの高所から石材が落下すれば、人を死傷させる事故につながります。工事監理者は、石材の取付け工法と強度・耐久性について、安全性の確認は重要な監理項目になります。
石工事の監理フローの概要は、次のようになります。
天然の石材は、種類や産地によって性質や特徴が異なり、適材適所に使うことが大切です。たとえば、大理石のような柔らかい素材を床に使えば、傷や汚れが付いてしまいます。しかし、内装の壁材として使えば、模様が美しい天然素材です。
石材の形成過程から「火成岩」「変成岩」「堆積岩」などがあり、その特徴は次のようになります。
火成岩
火山の熱で溶かされて生成した石で、材質が硬く、耐久性があります。主な石材として
人造石の1つに「テラゾ」があります。近年では天然石の価格と変わらなくなり、ほとんど使われなくなりました。
石材の表面の仕上げには、のみや機械で粗面に仕上げるものや、平らに磨いて仕上げるものがあります。本磨きでは、鏡面のように平滑で光り輝く仕上げになります。仕上げにより石の見栄えも異なるので、デザイン的に組み合わせて使われています。
石工事の工法には、モルタルを使った湿式工法とモルタルを使わない乾式工法に大きく分けられます。乾式工法では、ステンレス金物で固定する方法がとられます。また、建物内部では専用ボンドを使った工法、ボンドと金物固定を組み合わせた工法などがあります。
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