2016/12/26
集合住宅建設における工事監理者の業務を主体とした「現場監理の達人 集合住宅編」では、全37回にわたり工種ごとの工事監理のポイントについて、専門用語の解説や事例写真を使いわかり易く解説しています。工種別のチェックリストもPDF 形式でダウンロードできますので、ぜひ業務に活用ください。
内装工事は工期の最終段階に位置づけられ、天井、壁、床が仕上げられていきます。多くの職人が各部屋に分散して作業を行い、外見上は見えませんが大勢の職人でごった返す状態になります。集合住宅の場合は下階から仕上げられて、上階に同じ一連の作業が移っていきます。階数が多い建物では、上階ではコンクリートを打設していて、下階では内装工事を行っています。
集合住宅はクロス(壁紙)、絨毯、ビニル床シート、フローリングなどで仕上げられますが、それらの出来栄えは竣工検査で確認することができます。監理者の役割としては、施工過程の下地の確認が重要になります。下地の補強、ボードの種類、断熱材の範囲と厚さなど、隠れてしまって竣工検査では確認できない部分は、施工中に確認します。
内装工事の監理フローの概要は、次のようになります。
ボードで最も使われているものは、普通プラスターボード(普通石膏ボード)で、図面ではPBの記号が使われます。特殊なボードを使用する場合には、その箇所の指示が重要になります。例えば、不燃プラスターボードを張る箇所に普通プラスターボードを張ってしまうと機能が満たされず安全が確保できません。不燃プラスターボードの範囲が確実に確保できるように範囲を指示します。
断熱、防露工事の施工方法として、打込み工法、現場発泡工法、後張り工法を説明します。
材料の受入で、搬入された材料の仕様を確認します。
断熱材の施工を組み込んだ躯体図を描き、型枠大工に断熱材の取付けを指示します。
断熱材がコンクリート壁に打ち込まれた状態です。
材料の受入で、搬入された材料の仕様を確認します。
断熱材の吹付前に、下地の状態、木レンガなどの施工状況を確認します。
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