2017/01/30
集合住宅建設における工事監理者の業務を主体とした「現場監理の達人 集合住宅編」では、全37回にわたり工種ごとの工事監理のポイントについて、専門用語の解説や事例写真を使いわかり易く解説しています。工種別のチェックリストもPDF 形式でダウンロードできますので、ぜひ業務に活用ください。
内装工事は工期の最終段階に位置づけられ、天井、壁、床が仕上げられていきます。多くの職人が各部屋に分散して作業を行い、外見上は見えませんが大勢の職人でごった返す状態になります。集合住宅の場合は下階から仕上げられて、上階に同じ一連の作業が移っていきます。階数が多い建物では、上階ではコンクリートを打設していて、下階では内装工事を行っています。
集合住宅はクロス(壁紙)、絨毯、ビニル床シート、フローリングなどで仕上げられますが、それらの出来栄えは竣工検査で確認することができます。監理者の役割としては、施工過程の下地の確認が重要になります。下地の補強、ボードの種類、断熱材の範囲と厚さなど、隠れてしまって竣工検査では確認できない部分は、施工中に確認します。
クロス(壁紙)工事の材料の受入確認をします。各部屋で使うクロスの品番、ホルムアルデヒド放散量(F☆☆☆☆の表示)などを確認します。
接着剤、パテ材についても、ホルムアルデヒド放散量を確認します。
クロスは薄い仕上げ材なので、下地の不陸がすぐに表面に出てしまいます。下地を平滑にすることが、仕上げの出来栄えの重要な管理ポイントになります。
ボードのジョイント、ビス頭の凹みなど、大きな不陸や隙間をパテ処理しています。
次にパテが乾燥後に、きめ細かいパテで、平滑になるように下地を仕上げています。
クロスに糊を付けて張っています。
クロスは「クロス糊付け機」で、糊をつけます。
クロスで仕上げられると、後はスイッチプレート・コンセントプレートや器具類を取付けて完了です。
フローリング張り工事の材料受入では、フローリング材の仕様やホルムアルデヒド放散量などを確認します。
接着剤の受入確認でも、ホルムアルデヒド放散量を確認します。
フローリング張りはサネと呼ばれる凹凸があり、メサネ(凹サネ)にオサネ(凸サネ)を差し込みながら施工します。
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