2021/03/30
国土交通省では2017年より「i-Construction大賞」を創設し、建設現場の生産性向上を進めるために、優れた取り組みを表彰して広く紹介しています。
有効性・先進性・波及性の観点から選考された第4回の受賞者が2月末に発表され、3月5日に授与式が行われました。以下紹介します。
表彰の種類 | 業者名 | 工事/業務名 | 発注者 |
---|---|---|---|
国土交通 大臣賞 |
有限会社高橋建設 | 国道439号 社会資本整備総合交付金工事 | 高知県 |
優秀賞 | 濱谷・山田・真壁経常建設共同企業体 | 釧路港新西防波堤建設工事 | 北海道開発局 |
株式会社鴻池組東北支店 | 一関遊水地舞川水門新設工事 | 東北 | |
河本工業株式会社 | H30旗井堤防強化(上・下)工事 | 関東 | |
株式会社興和 | R1信濃川下流地質調査業務 | 北陸 | |
丸運建設株式会社 | 一般国道403号小須戸田上バイパス舗装工事 | 新潟市 | |
みらい建設工業株式会社中部支店 | 平成30年度長良川下坂手河道しゅんせつ工事 | 中部 | |
東亜・大本特定建設工事共同企業体 | 令和元年度名古屋港金城ふ頭岸壁(-12m)地盤改良工事 | 中部 | |
木下建設株式会社 | すさみ串本道路里野東地区東改良工事 | 近畿 | |
宮川興業株式会社 | 広島西部山系306渓流上流砂防堰堤工事 | 中国 | |
株式会社西海建設 | 長崎57号本村地区改良2期工事 | 九州 | |
大同建設株式会社 | 平成29年度金武BP2工区改良工事 | 沖縄 | |
特許庁総合庁舎改修(16) 機械設備工事ダイダン・新日空・三晃特定建設工事共同企業体 |
特許庁総合庁舎改修(16)機械設備工事 | 営繕 |
表彰の種類 | 取組団体名 | 取組名 | 地域 |
---|---|---|---|
国土交通 大臣賞 |
富山市 | インフラを守る時代のi-Construction | 北陸 |
優秀賞 | 山口県 | 建設ICTビジネスメッセ | 中国 |
兵庫県 | 兵庫県ICT 活用工事普及拡大の取組み | 近畿 |
表彰の種類 | 業者名 | 取組名 | 本社所在地 |
---|---|---|---|
国土交通 大臣賞 |
三井住友建設株式会社 | 鉄筋組立自動化システム『ロボタラス』の開発 | 東京都 |
北海道岩見沢農業高等学校 | 高校生が挑戦したICT施工の全面実用化に向けた研究 | 北海道 | |
株式会社助太刀 | 建設現場で働くすべての人を支えるアプリ「助太刀」で人手不足を解消し、建設現場を魅力的な職場へ | 東京都 | |
優秀賞 | カナツ技建工業株式会社 | ICT活用を促進する技術者の養成≪研修カリキュラム(温故知新)の整備≫ | 島根県 |
株式会社Liberaware | 狭小空間専用小型ドローンを活用したインフラ設備点検 | 千葉県 | |
株式会社セトウチ | UAVグリーンレーザ測量とマルチビーム測深を併用した測量の取組み | 広島県 | |
株式会社悳PCM | BIM/CIMモデル活用における技術の最適化と地域貢献~新技術の実装による生産性向上と女性活躍推進環境の整備~ | 岩手県 | |
前田道路株式会社、三菱電機エンジニアリング株式会社、法政大学 | 建設機械搭載型レーザスキャナによる土工・舗装工事のリアルタイム出来形管理の実現 | 東京都 | |
中央復建コンサルタンツ株式会社 | 3次元デジタル技術を活用した高速道路法面崩落の早期復旧対応 | 大阪府 | |
清水建設株式会社 | 東名高速との離隔70cm! 遠隔参加型VRを用いた施工検討の効率化・高度化 | 東京都 |
工事・業務部門で国土交通大臣賞を受賞した高知県の有限会社高橋建設は、山間部の道路改良工事において、全国でも初となるミニバックホウによる3次元マシンガイダンスでの施工を行いました。山間部での厳しい現場条件の中、積極的なICT活用により安全性・生産性を向上させたとのことです。
ICT施工は大規模なものでないと効果が出にくい、山間部での工事には向かないといった声も聞かれますが、地方の建設会社がさらにICT活用を進めて行くには、小型ICT建機の普及が必要不可欠であるため、今後の広がりが期待されます。
また今回、i-Construction推進コンソーシアム会員の取組部門では、北海道岩見沢農業高等学校が国土交通大臣賞を受賞しました。学校の受賞は初めてのことです。
北海道岩見沢農業高等学校では、排水性の悪かった同校の畑2,000㎡の半分をICT施工、もう半分を従来施工により地盤改良工事を行い、施工に係る人員や時間を比較し、ICT施工での生産性・安全性の向上を実証しました。同校と協定を結んでいる空知建設業協会協力のもと、起工測量から設計・施工・出来形計測までのすべてのプロセスを実施したとのこと。建設業の担い手確保にもつながる今回の取り組みが継続していくことを期待します。
土木遺産を訪ねて
2024/11/01
今回の歩いて学ぶ土木遺産は、JR男鹿駅から船川港にある選奨土木遺産「第一船入場防波堤」と「第二船入場防波堤」をめざす行程です。出発点となるJR男鹿駅(2018年新設)の駅舎は...
現場の失敗と対策
コラム
働き方改革
2024/11/01
もちろん、業務上必要な残業は、36協定の範囲内で命じることができます。そもそも36協定(時間外・休日労働に関する協定届)とは...
トピックス
2024/11/01
公益社団法人土木学会は、令和6年度の「選奨土木遺産」に認定した14件を発表しました。今回は、廃川敷に計画された「甲子園開発」の先駆けとして...
今月の一冊
2024/11/01
最先端のデジタル技術を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)、女性や高齢者、外国人などが活躍できる多様性の実現、働き方改革など、従来のイメージを変革するさまざまな...
Copyright © 2013 一般財団法人 建設業技術者センター All rights reserved.