2023/03/01
公共工事の前払金保証事業を行っている東日本建設業保証株式会社。
同社は、2022年10月27日に創立70周年を迎え、記念事業の一環として「建設業界のイメージアップ及び入職促進」を目的としたPR動画を制作、動画サイト「YouTube」に公式チャンネルを開設し、現在(令和5年3月1日現在)2つの動画が公開されています。今回、動画制作の目的や内容について、同社総務部の山川課長、東課長代理にお話を聞きました。
建設業は、人々の暮らしを支え、生活を守る重要な役割を果たしています。その一方で建設業の就業者数は年々減少していて、特に若年入職者の確保・育成は喫緊の課題となっています。そうした中、建設業界の皆様に支えられ、創立70周年を迎えるにあたり、記念事業の一環として、担い手確保の役に立つ事業を行おうと考えました。
次代の建設業を担う中学生や高校生に建設業の魅力を伝えるには、どのような媒体が効果的か検討した結果、よりダイレクトに魅力が伝わるように若者がSNS等でよく見ている「動画」を採用することにしました。また、より多くの中高生に見てもらえるよう、YouTubeに公式チャンネルを作り、配信することにしました。
動画制作にあたり、まずターゲットとなる中高生の建設業に対するイメージを把握するため、工業高校の生徒にヒアリングを行い、率直な意見を聞きました。その結果「労働時間は?」「力は必要?」「女性も働きやすい?」等の疑問が出されました。また、建設業はICT施工や働き方改革等を進めていますが、それらの取組みが中高生にはまだまだ知られていないことがわかりました。
こうした疑問を解消し、イメージと現状のギャップを埋めるために、第1弾として、建築工事の現場監督を務める入社2年目の女性技術者の1日に密着した動画を作成しました。新人ながらもイキイキと現場監督の仕事をこなす姿を通して、建設業の魅力をアピールするだけでなく、就職前と現在では建設業に対するイメージがどのように変わったか、彼女自身の言葉で語っていただくことによって、女性技術者が活躍できる建設現場のいまを伝える内容にしました。
第2弾では、土木工事の現場監督を務める入社2年目と5年目の男性技術者2名に密着しました。防災をテーマに、建設業が「地域の守り手」としての重要な役割を担っていることや、この仕事に携わることのやりがいを本人の言葉で伝えてもらいました。
また、取材先の企業が導入している「メンター制度」を人材育成の一例として紹介しました。
今回、当社が作成した動画は、YouTubeにアクセスすればいつでも視聴できますので、建設業への就職を考えている中高生の方に建設業の魅力を伝える動画として、多くの業界関係者の方に活用していただきたいと思っています。
実際、公開後には「自社の企業説明会で使用してよいか」といった嬉しいお問い合わせもいただいております。
動画は気軽に見ていただけるよう5分程度にまとめております。ナレーションも、声優の雨宮天さん(第1弾)や相川奏多さん(第2弾)を起用するなど、若者に興味を持ってもらえるような作りになっておりますので、さまざまなシーンでご活用ください。
建設業には色々な職種があって、それぞれ重要な業務を担っています。
第1弾、第2弾では「現場監督」に密着取材しましたが、今後は「技能者や重機オペレーター」にもスポットを当てていく予定です。
全5~6話を予定しており、2~3ヶ月ごとに新作を配信していく予定ですので、ご期待ください!
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