
2023/09/01

国土交通省は、インフラ分野のDX(以下、「インフラDX」という。)の一層の推進を図るため、上記「アクションプラン2」を策定し8月8日に公表しました。このアクションプランは、国土交通省としてのインフラDXの取組方針を具体化するとともに、それにより実現する社会の姿を明確化したもので、今後のインフラDXの新たな方向性として「分野網羅的な取り組み」という視点を掲げています。
具体的には、個別施策(施策数86:別冊で各施策を紹介)を「インフラの作り方の変革」、「インフラの使い方の変革」、「データの活かし方の変革」という3つの分野網羅的な観点で分類するとともに、各施策にどのデジタル技術が利用されているのかを「インフラDXマップ」として表の形でわかりやすく提示しているのが大きな特徴です。これにより、今後充実させるべき分野がどこなのかも「見える化」され、網羅的な取り組みが促進されるとしています。
インフラDXは「業務、組織、プロセス、文化・風土、働き方の変革」であり、建設業界全体として取り組んでいかなければならない課題として、現場の技術者も真摯に取り組み、マスターしていくことが求められるものです。
平成28年度に国土交通省がi-Constructionとして取り組み始めてから7年余り。その取り組みが着々と確実に、スピードを上げて進んでいることを感じさせるとともに、今後さらにその取り組みが加速化されていくことが伝わるこのアクションプランは、技術者自身はもちろん、自社の取り組みの現状、立ち位置を把握するためにも必見です。特に、「特集コラム」として記載されている、キーワードと絵をならべた特集ページは、インフラDXの現況を掴みやすく、「ICT」「DX」などの言葉に親しみを全く感じない方でも、眺めてみるだけの価値はあるのではないでしょうか。
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