2024/03/01
国土交通省では、BIM/CIM の施策を進めていくことを目的に、関係団体が一体となり BIM/CIM の推進および普及に関する目標や方針について検討を行うBIM/CIM推進委員会を平成30年度から開催していますが、さる2月22日(木)に第11回の委員会を開催し、「今後、3次元モデルの標準化に向けて取り組んでいく」ことを改めて示しました。
会議資料では、BIM/CIMを活用したことがある国土交通省地方整備局の職員へのアンケート結果が示され、BIM/CIMの活用に際しては、
①2次元図面と3次元データを作成する必要があるが、連動していないため手間暇がかかる
②3次元モデルに寸法表記がないので確認に時間がかかる
等の課題が明らかになったことから、
「令和6年度は3次元モデルと2次元図面が連動できるよう、3次元モデルから2次元図面を作成できる業務を試行する」
「試行により課題を整理し、3次元設計の標準化に向けたロードマップを検討する」
ことが示されています。
図 3次元モデル標準化のイメージ(第11回BIM/CIM推進委員会 資料)
当財団の今年度調査研究「2024年問題に対する地域建設業及び技術者の取り組み」においても示していますが、「発注図面が3次元データに対応していると、内容確認、修正等の時間の削減が図られる」との声もあり、3次元モデルの標準化は、建設会社における時間外労働の削減にも大きく寄与するものと期待できます。
さらに、委員会では、BIM/CIMの積算についても議論され、
○3次元モデルや既存の設計システムから算出される数量について、これまで手入力(コピペ)で数量総括表に入力していた
課題を解決すべく
「3次元モデルや既存の設計システムから算出される数量を直接数量総括表にいれるようにしていく」ロードマップ
も示されています。
現段階では、BIM/CIMの活用までは難しいと感じている技術者でも、いずれ必ず求められることになっていく3次元データの活用について、CONCOMでは、引き続き注視していきたいと思っています。
詳細は国土交通省のホームページでご確認ください。
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