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2026/07/01
近年、建設現場では、人手不足の深刻化と安全対策強化が大きな課題となっています。特に交通誘導業務は、作業員が車両の往来する危険な場所に立って対応する必要があり、事故リスクが高い業務であると同時に、夏場の誘導作業における熱中症による事故災害も年々増え続けています。また、人件費の増加や人材確保の厳しさも相まって、従来型の人手に依存した交通誘導作業には限界が見え始めています。 今回の「話題の現場」では、交通誘導を自動化・遠隔化し、省人化と安全対策を実現する交通誘導AIシステム「ゆうどうくん」について紹介します。
本システムは2026年4月27日にNETIS(新技術情報提供システム)への登録が完了しており、今後、さまざまな工事現場でも導入されることが期待されています。(NETIS登録番号 TH-260004-A)
○NETIS(新技術情報提供システム)
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「ゆうどうくん」は、AIカメラと画像解析技術を活用し、現場の交通状況をリアルタイムで把握することにより、最適な誘導制御を自動で行います。車両や歩行者を高精度に識別し、通行台数をリアルタイムでカウントすることで、交通量に応じて柔軟に誘導できます。例えば、交通量が多い場合には進行時間を自動で延長し、滞留を防ぎながら円滑な通行を確保します。
また、通行区間では両側停止の制御を適切に行うことで、安全性を確保しつつ効率的な交通処理を実現します。これにより、従来人の経験や判断に依存していた誘導業務を、安定した品質で継続的に提供することができます。
さらに、車種識別機能により、救急車などの緊急車両を検知することも可能です。緊急車両を検知した場合には、即座にオペレーターへ通知が行われ、必要に応じて手動操作へ切り替えることで優先通行を確保できます。このように、AIによる自動制御と人による遠隔判断を組み合わせることで、通常時の効率化と非常時の柔軟な対応を両立しています。
運用面においては、作業員がスマートフォンやタブレットを利用して現場状況をリアルタイムで確認できる仕組みを備えており、遠隔から誘導ユニットの操作や制御の切り替えを行うことが可能です。これにより、作業員は危険な場所に立つ必要がなくなり、安全圏から現場を管理する「スマート警備」が実現します。従来の交通誘導員は現地で直接誘導を行う役割でしたが、本システムの導入により「AIオペレーター」として遠隔から現場を統括する役割へと進化し、警備業務そのものの高度化にもつながります。
また、「ゆうどうくん」は通信環境に依存しない設計となっており、インターネット接続が不要で稼働するため、山間部やトンネル内、電波の届きにくい現場でも安定した運用が可能です。設置環境を選ばない柔軟性は、多様な施工現場に対応できる大きな強みとなっています。
さらに、機材は軽バン1台に積載可能なコンパクト設計であり、現地では2名で約15分という短時間で組み立てが完了します。この高い可搬性と設置性により、短期工事や複数現場での効率的な運用にも対応できます。
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