
2026/10/01
“下げ止まり”ということは、これまでのやり方だけではダメで、新しいやり方を打ち出さなければならないことを明確に物語っています。
これまでのやり方とはどのようなものか。一言で言えば、現場の安全管理者のリーダーシップの下、指示・指導などにより現場の安全活動を進めたことです。
これに対し、「新しいやり方」 とは、現場で働く者一人ひとりに、“人間のたよりなさ”を理解させ、自ら被災しないよう慎重な行動に努めさせることではないかと考えます。
なぜだと思いますか? それは、人間は、時に忍び寄る危険に気づかなかったり、自らの行動が止められなかったり、焦ったり、イライラしたりして被災してしまうからです。自分の身を自分で守れなくなることがあるのです。
最近の労働災害の特徴として、本人が「被災するかもしれない」と作業に潜む危険を意識し、慎重に行動していれば防げたと思われるものが数多く見受けられます。
具体的な災害事例をみていきます。
このような災害を防ぐためには、自ら被災しないように、慎重な行動をとるように努めなければなりません。
低い所からの転落、転倒災害を防止するには、転落、転倒しないよう、本人が気をつけなければなりません。
しかし人間は、実に頼りない生き物で、うっかり、ぼんやり被災しています。
それどころか、自分の力すら常に100%発揮できません。なんとなく気分が乗らず、力が発揮できないこともあります。そうですよね。
人間工学の専門家が言います。「現代人の身体は原始人とほぼ変わらない。しかし現代人は、産業革命以降、工業化、機械化の波の中を生き抜かなければならず、うまくいかないことも当然でてくる」と。
多くの人は「人間のことはよくわかっている」と言います。しかし実際はよくわかっていません。自分のことは過大評価しがちです。急な忙しさ、トラブルなどの変化に弱く、行動は感情にも左右されます。
人間は、高い集中力があれば、エラーを極めて少なくできます。しかし、それは長く続きません。慣れ、あわて、あせりなど、自分が原因でエラーが起こります。
令和の時代の新しい安全対策
現場の失敗と対策
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