
2026/10/01
※コンストラクション甲子園北海道大会ホームページより
高齢化が進む建設業界において、若年層の入職者を増やすことは、将来の国土の安心と安全を確保するための喫緊の課題といわれています。また近年は、工業高校の土木系学科を志望する生徒が減少しており、建設業界の担い手確保はますます難しくなっています。こうした状況を受け、地方の建設会社を中心に、これまで主な採用対象であった工業高校の生徒だけでなく、普通科高校の卒業生を積極的に採用する動きも広がっています。
そうした中、次代の建設業を担う高校生を対象に、“建設業界への関心”と“防災リテラシー”を高めてもらうことを目的としたクイズ選手権『コンストラクション甲子園 北海道大会』が実施されています。参加者は学科や専攻に関係なく、「高校生」を対象としており、建設業との接点が少ない生徒たちに建設業の役割や魅力を知ってもらう貴重な機会となっています。
令和4年(2022年)にスタートしたこの大会は、今年で第5回を迎えます。11月21日に道内の10地区で予選がスタート。見事予選を勝ち抜いたチームが来年1月23日の決選大会に臨みます。
事前にWebに公開された「事前学習用の資料」を学習し、地区予選では生活する上で知っておくと役立つ防災・環境知識や建設業界の基礎知識に関する問題を、2択クイズやパネルクイズなどで競い合います。決勝大会ではより深い知識や理解が求められるさまざまなクイズや実技問題に挑み、優勝チームには沖縄旅行が贈られます。
参加校・参加チームも年を追うごとに増え、昨年実施された「第4回コンストラクション甲子園 北海道大会」には、40校・142チームが参加しました。
また、この取り組みは他の地域にも広がりを見せており、2025年(令和7年)12月には「第1回高知県 コンストラクション甲子園」が、2026年(令和8年)1月25日には「コンストラクション甲子園 第1回関西大会」が実施され、両地区では今年も第2回が実施されます。
建設業は、社会資本の整備や災害対応、地域の暮らしを支える重要な職業ですが、その役割や魅力が高校生に十分伝わっているとは言えません。特に工業高校以外の高校生にとっては、建設業を将来の進路として意識する機会は多くありません。コンストラクション甲子園は、防災や地域づくりへの理解を深めながら、建設業を身近に感じ、将来の職業の選択肢の一つとして考えるきっかけを提供する取り組みともいえるでしょう。
こうした取り組みが、数年後には全国へ広がり、「冬の甲子園=コンストラクション甲子園」として、全国大会が開催されるかもしれません。建設業の担い手確保の新しい試みとして、期待したいと思います。
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